病理一口メモ (学生や研修医に役立つ病理の知識,日常の病理診断に役立つ知識などを提供)

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  • 細胞質の好酸性顆粒状変化(電子顕微鏡では多数のミトコンドリア)を指し,腺管内腔への細胞質の小さな突出が皮膚のアポクリン腺と類似の形態を示すため,アポクリン化生と呼ばれている.
  • 細胞形態は円柱状で,核は小型で基底膜側に偏在しているが,核小体はしばしばかなり大型化する.
  • 種々の乳腺疾患に合併して観察され,hyperplasia,adenosis,papillomaなどの良性疾患のほか,癌細胞にもしばしば認められる.
  • 剖検症例における出現率は,20~85%と閉経前出現率はかなり高いが,20歳未満での出現はないとされている.
  • アポクリン化生自体が発癌の危険因子とは考えられていない.
  • 免疫組織化学ではER,PgR,bcl-2が陽性であり,良性でもしばしばHER2蛋白を発現している.(by 桜井孝規)

Posted by 病理診断科