病理一口メモ (学生や研修医に役立つ病理の知識,日常の病理診断に役立つ知識などを提供)

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  • レビー小体:パーキンソン病では100%の症例にみられ,中脳の黒質や橋の青斑核が好発部位である.リン酸化αシヌクレインが主たる構成蛋白で,パーキンソン病のレビー小体は脳幹型レビー小体とも呼ばれ,レビー小体型認知症の大脳に出現する皮質型レビー小体と区別される.
  • ブニナ小体:筋萎縮性側索硬化症(ALS)の脊髄前角細胞内にみられる1~2ミクロンのエオジン好性顆粒状構造で,ALSに特異的構造物である.
  • ユビキチン陽性封入体:認知症を伴うALS,前頭側頭葉変性症などの運動ニューロン,大脳皮質の神経細胞内に認められる封入体で,免疫組織化学的にユビキチン抗体陽性である.近年,核蛋白である43-kDa TAR DNA結合蛋白(TDP-43)がユビキチン化蛋白の本体であることが解明された.
  • グリア細胞質内封入体:多系統萎縮症(オリーブ橋小脳萎縮症,線条体黒質変性症,Shy-Drager症候群)で,脳幹・小脳・基底核の乏突起膠細胞の細胞質内に認められる.ボディアン染色陽性で,免疫染色ではαシヌクレイン陽性,タウ陰性である.
  • ポリグルタミン陽性核内封入体:ハンチントン病,Machado-Joseph病などのポリグルタミン病で,神経細胞の核内,一部胞体内に認められる.
  • ピック小体(ピック嗜銀球):ピック病で,海馬などでみられる神経細胞質内封入体でH-E染色では好塩基性を示す.構成蛋白は3リピートのタウ蛋白である.(by 佐々木 惇)

Posted by 病理診断科