病理一口メモ (学生や研修医に役立つ病理の知識,日常の病理診断に役立つ知識などを提供)
- 臨床的にはCharcotの3徴(高熱,右上腹部痛,黄疸)に加え,悪心,嘔吐,白血球増多などを認める.Charcot3徴にショック,意識障害が加わったいわゆるReynoldsの5徴がみられる場合には緊急胆道減圧術を要する.
- 90~95%の症例で胆石が認められ,胆石による胆嚢管の部分的あるいは完全閉塞により発症することが多い.起因菌の多くは大腸菌である.
- 組織学的には,胆嚢壁に好中球の浸潤を認め,うっ血,びらん,潰瘍形成がみられる.多くはもともと慢性胆嚢炎が存在していて,胆嚢管の閉塞などを契機に急性増悪したもの,すなわちchronic cholecystitis with acute exacerbationと考えられている.
- 通常,予後良好であるが,急性無石胆嚢炎は重症患者に発生しやすく,胆嚢穿孔などを併発しやすく,予後不良である.
- 夜間の外来で急性胆嚢炎を見落とし,翌日に来院時心肺停止(cardiopulmonary arrest on arrival, CPAOA)になって運び込まれたという例もあり,救急外来では注意すべき疾患の一つである.(by 市村隆也)
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