病理一口メモ (学生や研修医に役立つ病理の知識,日常の病理診断に役立つ知識などを提供)

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・近年,病院業務における安全管理の重要性は年々高まっている.病理検査では,検体の取り違えなどの防止策が重要であるが,検体採取から診断報告書の作成まで各段階で検体取り違えのリスクが存在する.
・検体取り違え防止策としては,声出し確認や指さし確認なども大切であるが,当院では提出検体のビニール袋,パラフィンブロック作製用のカセット,スライドグラスにQRコードが印字される防止策がとられている.
・QRコードは1994年にデンソー株式会社(現デンソーウェーブ株式会社)により開発された2次元バーコードである.当初は自動車などの製造現場での利用を目的としていたが,現在では製造業,物流業,サービス業、さらに各種検体検査の管理などに広く利用されている.QRコードの最大の特徴はデータ容量が大きいことである.従来のバーコードの数十倍から数百倍の情報を扱うことができ,逆に同じデータ量であれば従来のバーコードの十分の一程度の面積で表すことが可能である.その他,360°あらゆる方向から読み取りが可能な点や,汚損・破損に強い点などが挙げられる.
・このように,バーコード1つとっても,システムの進化は目覚ましいものがあり,今後も更なる安全のための努力が求められる.(by 松嶋 惇)


Posted by 病理診断科