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19.バーチャルスライドによる病理組織実習
11.12.01
・バーチャルスライド(VS)は,スライドセミナー,コンサルテーション,遠隔病理診断などを通じて,この数年で病理医にもお馴染みのツールとなった.VSの有効利用法の一つは卒前病理組織実習である.近年,各大学の病理学教室がVSを使用した実習を行うようになり,その内容がインターネットを介して公表され,一部の大学では,パスワード不要で画像をみることも可能となった.
・埼玉医科大学でも昨年の病理実習の一部でVSを使用し,好評であったこともあり,本年度からは病理組織実習の全てをVSとし,従来の顕微鏡実習を止めることとした.一部の大学では二人で1台のPCを使用するようであるが,我々の大学では学生一人が1台のPCを使用し,各人にスケッチをさせている.当初,PCの操作に慣れるのに時間がかかるかと危惧したが,ほとんど問題はなかった.
・学生にとっての利点としては,顕微鏡酔いがないこと,全員が同一の画像を観察していることが大きいと思われる.実習を担当する病理学教室としては,ガラス標本の紛失や破損がなく,標本の褪色への対応から解放された点は大きなメリットである.ただし,病理総論実習では,ミクロとともに重要なマクロ実習をどのように取り入れるかが問題点として残る.今後は,高倍率による微細構造観察が不充分な点を改良し,病理VSライブラリーのコンテンツを増やして行く予定である.(by 佐々木 惇)
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