症例から学ぶ (典型例,稀少例など教育的な症例を中心に提供)

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・Lobular carcinoma in situ(以下LCIS)は明瞭な腫瘤を形成せず,石灰化の頻度も低いため,偶発的に生検組織などで発見されることが多い.しかし,時に石灰化を示す病変があり,スクリーニングで発見されることがある.本例も,病変内に石灰化を伴う部位があったため,生検が施行された(Fig.1).
・生検組織では,石灰化および壊死を伴った腫瘍細胞が,拡張した乳管内で増殖し,細胞に接着性がみられる部位はDCISとの鑑別が困難であった.しかし,乳管の一部において腫瘍細胞の結合性が弱い部分がみられ,intracytoplasmic luminaも多数認められた.以上より,LCISを疑い免疫染色を施行したところ,E-cadherinは陰性で,LCISと診断された(Fig.2).なお,本例では生検後行われた乳腺部分切除の検体では,2.5mm大のinvasive lobular carcinomaが認められた.
・LCISとDCISの鑑別は困難な場合があるが,上記のように細胞間の接着性が弱いこと,intracytoplasmic luminaの存在,腫瘍細胞の核が丸く細胞の中心に位置する,核クロマチンが細かく均一に分布する,などの特徴がみられる場合は,LCISをまず疑うことが重要である.(by 市村隆也)


Posted by 管理人