症例から学ぶ (典型例,稀少例など教育的な症例を中心に提供)

最新の記事一覧を表示


  • 膀胱における“denuding cystitis”という言葉は、“itis”という炎症を表す語尾がついているため膀胱炎と誤解されやすいが、粘膜から大部分の尿路上皮が剥がれた状態を表す言葉で,尿路上皮内癌が高頻度に含まれる.
  • 生検標本でのdenuding cystitisの状態は,尿路上皮の細胞数が少ないために病理診断を困難にし,時には誤診を生む.上皮内癌の有無は,少数の尿路上皮の細胞異型の程度でもって判断するほかない.
  • Denuding cystitisの状態を呈する上皮内癌は,腫瘍細胞が少数であるものの細胞異型は強く,細胞数が少ないことをもって再生異型や異形成と診断してはならない.ただし,全ての細胞に強い異型がみられるわけではなく,異型の強い細胞を見落とさないことが重要である.(by 村田晋一)

Posted by 病理診断科