症例から学ぶ (典型例,稀少例など教育的な症例を中心に提供)
- 21.卵巣腫大を契機に発見された虫垂癌
- 20.レビ−小体関連疾患
- 19.心臓粘液腫
- 18.Renal amyloidosis
- 17.Atypical teratoid/rhabdoid tumor (AT/RT)
- 16.Clear cell adenocarcinoma of the cervix
- 15.Pigmented epithelioid melanocytoma(色素性類上皮黒色腫)
- 14.Tamm-Horsfall protein
- 13.Lobular carcinoma in situ of the breast
- 12.Calciphylaxis
・症例は84歳女性.手のふるえで発症,その後,上肢筋固縮や頚部可動域制限が出現.発症6年で呼吸状態悪化により死亡.経過中,非進行性軽度認知機能障害傾向を認めたが,幻視無し.病理学的にはパーキンソン病(PD)の範疇にあるが,大脳に広範・無数のLBと定型斑を伴う点(Fig 1),レビ−ニューライト(LN)や経内嗅領皮質(TER)の海綿状変化に乏しい点,が特徴的であった.
・LB (Fig 2)はPDの病理学的特徴として知られるが,その他、アルツハイマーに次ぐ認知症であるLB型認知症(DLB)もLB関連である.DLBでは,その臨床・病理学的なcriteria(Neurol. 2005;65:1863-1872)が提唱されているが、病理では“LB”に加え“LN”が加味される.しかし,広範・無数にLBは出現するが,LNのない例に遭遇することがある.そのような例では認知症や幻視,TERの海綿状変化が明らかでないものもある.
・本例に関しては臨床像に加え,病理学的に”脳幹PD病変”,“LBの大脳広範・多数な分布”を見るものの,LNや海綿状変化はなく,PDとした.
・DLB criteriaが提唱されてはいるが、現段階では症例によりしばしば立場により見解が異なる感がある.今後,レビ−小体疾患の臨床・病理学的診断について,見解を統一すべくcriteriaが改訂されてゆくことが望まれる.By 本間 琢
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